売上高利益率・資本利益率の計算
『<一瞬でつかむ>経営分析すらすらシート』(㈱中経出版)から、各シートの計算事例をご紹介します。
この本の巻末に添付した「折込み式決算書」の数字を使い、経営比率などの算定または概算をしています。
各数値のAは商業、Bは製造業、端数は四捨五入。[ ]内は同じ従業員規模の財務指標(業界平均値)を参考のため掲載しました。
第1章 会社の収益力を見る7枚のシート
・シート1→売上総利益率 A:49.9%[59.8%] B:34.1%[24.6%]
・シート2→売上高営業利益率 A:6.2%[5.7%] B:8.8%[4.3%]
・シート3→売上高経常利益率 A:3.8%[7.1%] B:9.9%[4.0%]
・シート4→限界利益率 A:概算46.8% B:概算33.9%
(解 説) A.販管費のその他の30%を仮に変動コストとして概算すると、変動費部分=324,329×0.3(30%)=97,299千円、 ∴変動コスト=売上原価1,596,516+販管費の変動費部分97,299=1,693,815千円、 限界利益=売上高-変動コスト=1,492,631千円、 限界利益率=限界利益÷売上高×100=46.8%。 ∴変動コスト=原材料費1,270,865+外注費87,075+当期仕入高1,451,911+販管費の変動費部分232,856=3,042,707千円、 限界利益=売上高-変動コスト=1,557,601千円、 限界利益率=限界利益÷売上高×100=33.9%。
・シート5→総資本利益率 A:2.8%[10.0%] B:9.1%[4.4%]
・シート6→経営資本利益率 A:概算4.9%[12.1%] B:概算9.7%[5.2%]
(解 説) 経営資本は次のように計算します。
・シート7→自己資本利益率 A:4.8%[29.1%] B:6.8%[8.3%]
(解 説) A、Bともに自己資本=純資産合計として計算すればよい。
B.販管費明細書がないため、販管費1,164,281の20%を変動費部分と仮定すると232,856千円、
A.経営資本=総資本4,321,650-経営外資本(建設仮勘定20,108+投資等274,890=294,998)=4,026,652千円
B.経営資本=総資本5,009,061-経営外資本(投資等859,423)=4,149,638千円
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