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2008/05/30

労働生産性と分配率の計算

 小生の著書『<一瞬でつかむ>経営分析すらすらシート』(㈱中経出版)から、各シートの計算事例を紹介しています。  この本の巻末に添付した「折込み式決算書」の数字を使い、経営比率などの算定または概算をしています。  各数値のAは商業、Bは製造業、端数は四捨五入。[ ]内は同じ従業員規模の財務指標(業界平均値)を掲載しました。

5章 会社の生産性を見る11枚のシート

シート26→付加価値率(控除方式):A.49.9%、B.38.9%

(解説)付加価値額はA.1,589,930千円、B.1,790,457千円となる。

シート27→付加価値率(加算方式):A.35.4%[46.3%]、B.28.5%[40.0%]
(解説)

A. 総人件費=役員報酬+社員給与・賞与+雑給与=624,563千円、金融費用=69,823千円。∴付加価値=1,129,372千円

B.総人件費=役員報酬(36,760)+給料・手当(339,290)+賞与(73,651)+労務費295,798=745,499千円、金融費用△20,221千円、および賃借料(48,851)、公租公課(15,807)、減価償却費(67,997千円)を加え、付加価値=1,312,368千円を算出。販管費明細書がないため( )の数字は別途資料から記入した。>

シート28→労働生産性: <控除方式で計算>A.11,954千円、B.13,362千円。 <加算方式で計算>A.8,492千円[7,574千円]、B.9,794千円[7,490千円]
(解説)平均従業員数は別途資料からA.133人、B.134人として計算した。

シート29→資本生産性:<控除方式で計算>A.0.87回(土地を除くと2.32回)、B.2.93回(建物・構築物を除くと9.24回)。<加算方式で計算> A.0.62回(同上1.65回)[21.5回]、B.2.15回(同上6.78回)[7.9回]
(解説)
A.有形固定資産1,827,979千円(土地と建設仮勘定を除くと684,122千円)、

B.機械設備=建物・構築物+機械装置+工具備品=611,124千円(建物・構築物を除くと193,700千円)となる。

シート30→現場の稼働率
(解説)生産現場の作業データを整理し各自で分析しよう。

シート31→1人あたり営業利益A.1,480千円[716千円]、B.3,003千円[860千円]
(解説)別途資料から平均従業員数A.133人、B.134人として計算した。

シート32→坪あたり売上高

シート33→客席回転率
(解説)店舗の売り場面積や客席数から各自で算出してみよう。

シート34→労働装備率A. 13,744千円(土地を除くと5,144千円)[235千円]、B.4,561千円(建物・構築物を除くと1,446千円)[1,051千円]
(解説)有形固定資産と機械設備額はシート29を参照する。

シート35→労働分配率:<控除方式で計算>A.44.2% 、B.45.6%、<加算方式で計算>A.62.3%[49.5%]、B.62.2%[73.3%]
(解説)
福利厚生費を含む総人件費は、A.703,273千円、B.816,473千円(別途資料からB.福利厚生費70,974千円を加算した)

シート36→資本分配率:<控除方式で計算>A.3.9%、B.13.5%、<加算方式で計算>A.5.5%[4.8%]、 B.18.4%[3.4%]

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